Twitter上では、ChatGPTに関する怪しいプロンプト宣伝が溢れかえってますね。
『SEOに強い記事がワンクリックでできる』『SEOで上位表示できる記事をサクッと作成』みたいなTweetばかりで既視感しかない。
で、実際に本当にChatoGPTでSEOに強い記事が書けるのか?
結論から言うと、狙うキーワードやドメインの影響も大きいのですが、ChatGPTのみでは『ほぼ無理』です。
その理由と、やり方次第では可能なのでChat GPTをSEO記事に活用していく方法を紹介します。
ChatGPT4でSEO対策された記事構成(見出し)を作成するプロンプト
名前:Dai
SEO歴6年目の中古ドメイン大好きなSEOコンサルタント。本業は会社員。副業ブログをスタートして1年で月に3万円、2年で月収110万円達成。その数ヶ月後、コアアプデで奈落の底に。サイトM&Aで収益を確保しつつ、これまでの経験を基にSEOコンサル開始。中小企業や地域店舗をメインにSEO、MEOコンサル実施中。
Chat GPTをSEOで活用する方法
先にChatGPTをSEOで活用する方法をサクッと説明します。
- タイトル案作成
- 説明文作成
- 見出しの言い換え
- 記事構成の作成
タイトル案作成
SEOにおいてタイトルは非常に重要です。
なぜならば、検索エンジンにとって最も強いシグナルを与えるからです。
記事の内容をしっかり認識してもらうために。時間をかけて作成する必要があります。
そこで活躍するのがChatGPTです。
プロンプトに『狙うキーワード』『含めたいキーワード』を入れて作成してもらうだけで、SEO対策されたタイトルを作成することができます。
ポイントとしては、最低でも5個以上作成して選定することです。
AIなので違和感あるタイトルが出力される場合があります。
SEOキーワードについては以下の記事で詳しく解説しています。
【参考記事】
SEOキーワードの入れ方
説明文作成
専門用語の説明に活用する方法です。
例えば、『メタディスクリプション』という言葉が出てきた際に、意味がわからない読者もいるはずです。
補足として『メタディスクリプションとは?』という説明文を作成する際に使います。
説明文であれば、少しの修正は必要かもしれませんが、ほぼ原文のまま使用することができます。
要は、オリジナリティが不必要な箇所に活用できるということです。
見出しの言い換え
記事構成を作成していて、競合メディアと見出しの文言が丸かぶりすることもあります。
ChatGPTに言い換えてくださいと指示することで、丸かぶりを防ぐことができます。
これも違和感ある文が出力される場合があるため、1回で数パターン用意してもらいましょう。
記事構成作成
記事構成作成することも可能で、詳しくは以下で解説しています。
記事構成作成【AIに聞いてみた】Chat GPTでSEOに強い記事は書ける?
まずは、直接AI本人に聞いてみることにしました。
するとどうでしょう?
普通にSEO対策記事の執筆方法を教えてくれたのですが、肝心のGPTを使用して書く方法は教えてくれません。
数パターンのプロンプトを使用しましたが、回答は似たようなものでした。
つまり、書けないってことなのか?
ChatGPTでSEO対策されたブログ記事が書けない理由
まずは、SEOの前提を認識してください。
SEOの前提
SEOとは「検索エンジン最適化」の略語で、ユーザーが求める情報が検索上位に表示されるようにすることです。
現在、検索結果の上位にあるWebサイトやメディアは、SEOの成功例となっています。
つまり、SEOは常に最新の情報や構成を追求し、ユーザーが必要とする情報に応える必要があります。
しかし、SEOには検索エンジンのアルゴリズムが関係しているため、検索順位を上げるためには、検索エンジンが好む形式やキーワードを使用する必要があります。
そのため、SEOにはテキストの最適化、画像の最適化、サイトの構造の最適化などが含まれます。
よって、SEOは常に変化しており、新しいトレンドに対応する必要があるため、常に最新の情報にアップデートすることが重要です。
古いデータベースを元に出力している
2023年3月現在のChatGPTは、2021年9月までのデータベースを元に回答を出力しています。
GPTさんもそう言ってます。
よって、ChatGPTで出力されている情報は、最新の情報ではないということがわかりましたね。
先ほど解説したSEOの前提から、これではSEO対策ができないということがわかります。
7日前までのデータを取得しているという情報もありますが、偽情報です。Chat GPTはリアルタイムデータを所持していません。
WEBブラウジング機能はどうなの?
2023年4月より、WEBブラウジング機能(β版)が搭載されました。
これだったら、SEOに対応した出力が可能なのでは?と思いましたが、実際にはそう上手くいきませんでした。
その要因として、
- 検索エンジンがGoogleではなくbing
- 動作が非常に不安定
このようにエラーになることが多々あります。
また、仮に出力できたとしても、BingのSEO対策ができるだけで、GoogleのSEO対策としての精度は落ちるでしょう。
ChatGPTをSEO記事に活用する方法
タイトルと見出し構成は自分でリサーチする
SEO記事で超重要となるのが『タイトル』『見出し構成』です。
タイトルタグ、見出し(h2タグ)は検索エンジンに強いシグナルがあるため、ここを外したら上位表示はほぼ不可能です。
2019年の見出し構成を使用するのは危険すぎますよね。
狙ったキーワードで自分で検索して、上位メディアの見出し構成を確認して『ユーザーが求めているもの』をしっかり把握してから見出しを作成しましょう。
一旦、ChatGPTで出力して実際の検索結果と照らし合わせるという方法もありますが、効率悪すぎます。自分でリサーチして一から作成したほうが早いです。
ただ、Chat GPTでもそれっぽい良い感じの文を出力できます。
以下の文は、Chat GPTはSEOに強い記事が書けるのか?について執筆する記事の見出しの一部です。もっと魅力的な文に変更してください。
見出し:ChatGPTをSEO記事に活用する方法
↓
見出し: ChatGPTを駆使して、圧倒的なSEOパワーを持つ記事を書く秘訣
例はやりすぎ感がありますが、共起語や関連語を含めた見出し構成にすると、より魅力的になります。
文章のベースとして使用するのはアリ
ChatGPTをSEO文章のベースとして使用することは、十分にアリです。
見出し毎に、ChatGPTにプロンプトとしてキーワードや関連フレーズを与え、初期の文章を生成します。
生成された文章は、キーワードや関連語が含まれているため、SEOに適した表現が含まれる可能性が高く、記事の土台として利用することができます。
この方法を活用すれば、SEOに強い記事を効率的に書くことができます。
ただし、自動生成された文章には、文章の一貫性や文法の誤り、情報の正確性に問題がある場合があります。そのため、生成された文章をそのまま使用するのではなく、自分で修正や加筆を行って、最終的な記事に仕上げましょう。
この記事の文章も一部GPTを使用しています(笑)
私の中古ドメインサテライトサイトで、構成を自分で考えて文章をGPTで生成して上位表示しちゃった事例。(6位なので上位と言えるのかわかりませんが)正直、ドメインパワーゴリ押しでも行けちゃう悲しい事例。
プロンプトを深く考えるのは時間の無駄
様々なプロンプトを試してChatGPTからの出力を楽しむ分には問題ないのですが、本格的に記事を作成する際にプロンプトを考えるのは時間の無駄になることがあります。
プロンプトの選択や調整に費やす時間は、記事の内容や構成に注力するべきです。
たとえ最適なプロンプトを見つけたとしても、返ってくる答えは毎回異なる場合があるため、結果の予測が難しいこともあります。
これにより、記事の一貫性や品質に影響を与える可能性があります。
そこで、ChatGPTは効率化の手段として活用しましょう。
例えば、記事の下書きやアイデアの整理、キーワードリサーチに基づいた内容の生成など、文章作成プロセスの一部にChatGPTを利用することで、時間を節約しつつ質の高い記事を作成することが可能です。
Chat GPTでSEO記事に使えるプロンプト
実際に私が使用しているプロンプトを一部紹介します。
先程申したように、Chat GPTを使用して記事を丸々作成するのはSEO的に良くないという事は、わかったと思います。
今回紹介するのは、『見出し毎に文章を作成する』プロンプトとなります。
以下の見出しからSEOを意識した自然なブログ記事文章を作成してください。また、指定している共起語を適度に含めてください。文字数は250文字程度。全てHTML形式で出力してください。 h2見出し: 共起語:
文字数は適宜変更しましょう。
また、ワードプレスのブロックエディタに直接貼り付ける文章なら、HTML形式で出力する必要もありません。
このような文章を作成することができます
OpenAIが開発したAI技術であるChatGPTは、多様な業界で活躍しています。この記事ではChatGPTの使い方について簡単に解説します。
まず、登録してアカウントを作成し、OpenAIのウェブサイトでGPTを利用できるようにしましょう。続いて、テキスト入力欄に日本語で質問や文章を入力します。
その後、AIが自動的に生成した文章が表示されます。この方法を使って、チャットボットや質問応答システムを簡単に作成できます。
Chat GPTでSEO記事を作成するための注意点
Chat GPTをSEO記事作成するには、あくまで補助機能として利用しましょうということがわかりましたね。
その他、注意点をまとめました。
- Chat GPTへの指示は具体的に
- 最後は人の目で見て添削する
- 本来の目的を忘れずに
Chat GPTに対する指示は具体的に
ChatGPTを効果的に活用するためには、指示を具体的に与えることが重要です。
曖昧なプロンプトでは、意図しない回答や不適切な内容が生成されることがあります。
具体的な指示を与えることで、より期待通りの結果を得ることができます。
例えば、「犬の飼い方」ではなく、「子犬を家庭で飼う際のポイント」のように、具体的な情報を要求しましょう。
また、文章の長さや形式も指定することで、より狙い通りの内容が生成されます。
必ず人の目で見て添削する
再掲になりますが、ChatGPTを使用して記事を作成する際には、必ず人の目で見て添削することが大切です。
AIによって生成された文章は、文法の誤りや情報の正確性に問題がある場合があります。
また、文章のトーンやニュアンスも、意図したものとは異なることがあります。
読者に適切な情報を提供し信頼性を保つためにも、人の目で添削することにより、問題を発見して修正することが重要。
AIが生成した文章をそのまま公開せず、添削や加筆を行いましょう。
最終的な記事の品質を高めるためにも、ChatGPTの出力をベースにしつつ、人間が編集やチェックを行うことが不可欠です。
Chat GPTを利用する目的を忘れずに
Chat GPTを利用していると楽しいため、本来の目的であるSEO記事の作成を忘れがちになります。
プログラムコードや表も作成できるため、気づけば数時間経っていたなんてことも。
そのため、時間管理に気を配り、効率的に作業を進めることが重要です。
そうすれば、数時間もの時間を費やしてしまうこともなく、より質の高いSEO記事を作成することができます。
ChatGPTは無料で利用できる?
基本的には無料で利用できる
2023年8月現在、Chat GPTは『Model: Default (GPT-3.5)』と『Model: GPT-4』が存在します。
『Model: Default (GPT-3.5)』については無料で使用することができます。
利用するにはOpenAIでアカウントを作成する必要があります。
GPT4を利用するには課金が必要
『Model: GPT-4』を使用するにはChatGPT PLUSに登録して課金が必要となります。
2023年3月時点で月額20ドルとなっています。安いか高いかはあなた次第。
GPT3.5と4はどちらが良い?
まず体感として、GPT3.5の方が圧倒的に出力が速い!GPT4はノロマです。
しかし、GPT4は3.5から以下の点が改善されているようです。
- 回答の正確性
- 回答の安全性
- 入力の自由度
文章を生成するのであればGPT4がおすすめかも。
以下にマジでどうでもいい質問を投げかけたので、参考にされてください。
GPT4の方がより自然な回答に近いような気がします。AI感が若干薄れてきていますね。
GPT4の課金ユーザーは、混み合っている時でも優先的に使用できるらしいのですが、非常に混み合うとそうでもなさそうです。
資金に余裕があるなら、SEOに強いAIライティングツールを使用するのも良いでしょう。
まとめ
- ChatGPTのみではSEOに強い記事は書けない
- タイトルや見出しは自分で構成する
- ChatGPTを文章のベースとして利用するのはアリ
- 最後に必ず人の目で添削する
まとめとして、ChatGPTのみではSEOに強い記事を書くことは難しいです。
そのため、タイトルや見出しは自分で緻密に構成し、読者や検索エンジンにとって魅力的にする必要があります。
また、ChatGPTを文章のベースとして利用するのはアリですが、その際には適切なキーワードや具体的なプロンプトを与えることが大切です。
最後に、生成された文章をそのまま使用するのではなく、必ず人の目で添削し、修正や加筆を行いましょう。
これにより、SEOに強い記事を効率的に作成し、品質を高めることができます。
ChatGPTを適切に活用しながら、人間が編集やチェックを行うことで、記事作成の効率化が可能です。
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