この記事では、被リンクに使用される『アンカーテキスト』について解説します。
アンカーテキストはSEOにどのような効果があるのか?どのようなアンカーテキストがあり、何が最適なのか?
リンクにも外部リンクと内部リンクがありますので、それぞれ私の経験談も踏まえて解説していきたいと思います。

名前:だい
SEO歴6年目の中古ドメイン大好きなSEOコンサルタント。本業は会社員。副業ブログをスタートして1年で月に3万円、2年で月収110万円達成。その数ヶ月後、コアアプデで奈落の底に。サイトM&Aで収益を確保しつつ、これまでの経験を基にSEOコンサル開始。中小企業や地域店舗をメインにSEO、MEOコンサル実施中。
アンカーテキストとは
アンカーテキストとは、ウェブページ内のハイパーリンクで使用されるテキストの一種です。
あるページを別のページにリンクさせるためのクリック可能なテキストで、通常、リンク先のページに関連するフレーズやキーワードが使用されます。
アンカーテキストは、ユーザーに文脈情報を提供し、リンク先のページの内容をより深く理解させるために使用されます。
検索エンジンのクローラーにリンク先ページのトピックに関する情報を提供するため、SEO(検索エンジン最適化)において重要な役割を果たします。
これにより、ウェブサイトを検索エンジンに最適化することができ、検索エンジンの結果におけるウェブサイトの順位を向上させることができます。
アンカーテキストの内容に関しては、リンク先のページと関連性を持たせる必要があります。
アンカーテキストのSEO効果【2023年版】
アンカーテキストのリンクにも大きく2種類あり、外部リンクと内部リンクに分別されます。
結論から言うと、どちらも効果が大きく積極的に設置するべきと言うことになります。
外部リンクとしての効果
外部リンクとしてのアンカーテキストの効果は、現在も絶大です。
しかしながら、むやみに同じアンカーテキストを使用するのはナンセンス。
不自然と見なされたアンカーテキストのリンクから効果を得ることは難しいでしょう。
内部リンクとしての効果
外部リンク以上に効果が出やすく、積極的に設置することをおすすめします。
ただし、闇雲に設置すればいいという訳ではなく、関連性の高いページとコンテンツ内の関連性が高い場所に設置することが非常に重要です。
また、設置しすぎると不自然に見えるため、SEO的に有利な方向に働かないでしょう。
SEO視点ではなく、ユーザー視点で設置すると効果的なリンクを設置することができます。
アンカーテキストよりコンテキストが重要
話の腰を折るようで申し訳ありませんが、アンカーテキストよりコンテキストの方が現在のアルゴリズムでは重要視されています。
コンテキストとは、リンク周辺のテキストのことです。以下の記事で解説してます。

これらの文章の流れから、リンク先がどのような内容になっているのか認識するようです。
アンカーテキストの種類
アンカーテキストには様々な種類があります。
いずれについてもSEO効果は見込めますが、リンク先のコンテンツ内容に合わせた使い方が必要となってきます。
一般的なテキスト
リンクされたページを説明しない、一般的な単語です。
例)『アドセンス審査に受からない原因はこちら』
このようなアンカーテキストはよく見られます。SEO効果は5段階中2といったところでしょう。
Exact-match
狙っているキーワードと完全に一致したアンカーテキストです。
例)中古ドメインの効果は上位表示できるまでの時間が短いことです
SEO効果は5段階中5ですが乱用は禁物です。
部分一致またはフレーズ一致
キーワード以外の単語を含むアンカー テキストです。
例)ドメインパワーの目安と効果については、よくわかっていません
上記の場合、効果が対象外キーワードです。
Contextual
キーワードに焦点を当てたアンカーではなく、コンテキストに関連付けられています
ページのタイトル
ページのタイトルと完全一致しているアンカーテキストのことです。追加の読み物、関連リソースなどを提供するためによく使用されます。
Branded
WEBサイトや企業のブランド名をアンカーテキストとして使用します。最も多く使用されているアンカーテキストです。
行動喚起
『ダウンロード』や『クリック』など、行動を促す文言のアンカーテキストです。
ECサイトやアフィリエイトサイトなどに多く使用されています。
ネイキッドリンク
リンクそのものをアンカーテキストとして使用したものです。
URLをそのままリンクとしたものです。
画像
画像として使用するものではなく、代替テキスト(altタグ)をアンカーテキストとして使用します。
アンカーテキストの書き方
HTMLコードではaタグを使用します。
<a href=”URL”>文字列</a>
最近のテーマのほとんどでは、コードを記述しなくてもボタン一つでアンカーテキストを設置することができますよね。


【SEO対策】アンカーテキストを設置する際の注意点
- キーワードを意識し過ぎない
- 関連性の低いリンクを設置しない
- 隠しリンクを設置しない
- 周囲のテキストにも注意が必要
- 不自然と判断されたリンクは無効化される
キーワードを意識しすぎない
特に外部リンク施策の場合、キーワードを意識しすぎないことが大切です。
狙ったキーワードでアンカーテキストを100%使用すると、その効果は薄まると思われます。
被リンク手法界隈では『アンカーテキストを分散する』ということで、これらの無効化を回避するために様々なアンカーテキストで対応する方が多いです。
これも正解はありませんが、私の肌感覚で言うと、サイト全体のアンカーテキストには最適な比率が存在し、その比率を意識すると効果が無効化されないような気がします。
断定することはできませんが、とにかく分散することを意識しましょう。
関連性の低いリンクを設置しない
アンカー テキストのコンテキストがリンク先のページと相関していない状況です。
極端な例で言うと、リンゴを紹介しているページにバナナとアンカーテキストを貼るとか。
このようなリンクは検索エンジンの混乱を促すことから、効果が薄まります。(効果が全くない訳ではありません)
隠しリンクを設置しない
もうやってる人はいないと思いますが、検索エンジンにのみ表示されるリンク テキストです。
例えば、背景が白でリンクテキストも白にしてリンクが見えない状態にすること。
これは完全にアウトな手法です。
随分昔に流行ったブラックハット手法です。非表示のリンクに対してサイトに手動ペナルティが課される可能性が非常に高いです。
周囲のテキストにも注意が必要
周囲のテキスト (または注釈テキスト) は、アンカー テキストと同じくらい重要な場合があります。
リンクされたページの意味をよりよく理解するために、アンカーテキストから一定の距離内のテキストがインデックス化されるというGoogle の特許があることです。
一般的なアンカーテキストやネイキッドリンクで、検索エンジンが内容を読み取れない場合、周囲のテキストからリンク先の内容を判断しようとするため、周辺にはキーワードを含めましょう。
不自然と判断されたアンカーテキストリンクはカウントされない
どんなに大量の被リンクを獲得しても、Googleに評価されなければ全く意味がありません。
同じアンカーテキストで被リンクを1000本とか不自然なリンクになっていれば、当然ながら正当に評価されることはないでしょう。
基本的には無視(無効化)されることがほとんどです。
最適なアンカーテキストを設置する方法
アンカーテキストの比率

サイト全体の比率は以下を意識しています。
- ブランドのアンカー テキスト70%
- ネイキッドリンク20%
- 一般的なアンカー テキスト5%
- 部分一致のアンカー テキスト5%以下
- 完全一致1%以下
関連性が高く説明的なアンカーテキストを設置する
被リンクのアンカーテキストは関連性が重要視されがちですが、説明的であることも非常に重要となります。SEOスターターガイドにはそのように記載されています。
リンク先のページの内容に関する基本的な情報がわかるアンカー テキストを作成し、短くわかりやすいテキスト(一般に、数語や短いフレーズ)であることを意識する必要があります。
競合サイトの被リンクを調査する
私の独自の手法ですが、要は自分より強い競合メディアの被リンクがどのようなアンカーテキストになっているか調べることで、最適化が可能だと考えています。
私自身、サテライトサイトを保持していますので、競合先の被リンク元のコンテンツやアンカーテキストを参考にしています。
調査方法は簡単で、有料ツールになりますがahrefsを使用しています。


このように、CSVで一括ダウンロードすれば、どのようなリンクでアンカーテキストがどのようになっているか確認することができます。
完全一致のアンカーテキストは1%以下を目安に
狙っているキーワードで完全一致のアンカーテキストを貼る場合は、1%以内に抑えたほうがいいでしょう。
理由については、申し訳ないが私の経験からの肌感覚になります。
2018年辺りではは70%ほどでも効果が見られたのですが、2023年現在ではほとんど効果が見られません。
どちらかというと、アンカーテキストよりもコンテキストを重点要素として記述したほうが効果的です。
まとめ
アンカーテキストについて解説してきましたが、最終的にはユーザー目線に立ってからリンクを設置していく必要があります。
現在のSEOは、アルゴリズム上UXが重視されるため、機械的に設置されたクリックされないリンクは評価されにくいため、SEO効果は薄くなってしまいます。
検索エンジンにとってのアンカーテキストも重要ですが、ユーザー目線に立った対策が最終的に最も効果的なSEO対策となるはずです。